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2009年3月31日 (火)

10+1

10+1フォトアーカイブに昨年10月に西海岸に行った時に撮影してきたものがアップされました。写真が多いので2部に分けて掲載されることになりました。そのため若干文章が少なめです。 後編は4月末掲載。そちらの文章は伊藤が担当しています。10日間寝食を共にした私達ですが、この業界でありがちな「そっち系」ではありません(笑) 

http://tenplusone.inax.co.jp/

補足文章はブログの過去ログを

http://studiopoh.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/index.html

さて、5月上旬発売に向けて依頼されている原稿・・・いまだまとまらず。いろいろ批判はあるにせよほぼ隔日ペースで原稿を書いている五十嵐さんはやはりすごい。何よりもその行動力とパワーに感心します。才能のある人、熟練の人がそそくさとやってしまう事は簡単に見えるけど、自分でやるとほんと難しい。その難しさが分からず批判ばかりしている人、きっと「無知の知」をしらないんだろうなぁと・・・(苦笑)

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2009年3月27日 (金)

建築巡り

東北大大学院の卒業式が終わり、東京へ帰る途中にKO君が宇都宮に寄るとの事。11時半に合流し、市内の建築を案内。東京ガスのsumikaプロジェクト藤本・西沢・藤森氏の3棟を巡る。さすが宇都宮だけあって不用心。3棟の鍵は開いており、こっそり入室させていただく(笑) 4度目の見学とはいえ、雑誌に出てから見るのは初めて。やはり、写真ではわからない良さがそこには存在する。

駆け足でアビタ戸祭大谷資料館地下採掘場を巡り、壬生インターから高速へ。手前ミソになるが、久々に見た壬生のKAHはやはり抜群に良い。私の好むリミテッドデザインが実現できている。また、地下採掘場の肌に伝わってくる質感・空気感は本物のもつ強さ。縄文的とか洞窟的とか評価される藤森照信氏のつくるフェイクな建築にはない力がある。

その後、小野里信さんの「藤岡の家」の内覧会へ駆けつける。氏には珍しい家型の住宅。ここで慶野正司さんが合流し雑談。事務所スタッフも一緒だったが全く会話はなく、近づいてもこない・・・彼らって暗くないか???(謎笑) 

慶野事務所の面々が帰り、夕暮れが近づく頃、KO君から小野里さんへの質問が行われる。それらの質問は長いつきあいである私が何度も質問してきた内容に一致する。だからこそ、それらに対する小野里さんの答えが読めてしまう。建築を作るとき私は構成システム、小野里さんはポエティックなシーンを思い描く。構成が明快になるよう技術的に詰めて行く私に対し、たとえ初期スケッチが構成的であってもそれを消す方向に進んでいく。また、外側から発想する私に対し、内側からの見え掛りを優先する。性能を均質化させる私に対し、一点強い押しをつくる傾向が強い。自由なスタイルでリラックスして住むことが多い私の施主に対し、椅子に腰掛けきっちりとしたスタイルで住める施主であることが多い。いろいろな意味で私達は真逆なのである。だから一緒に展示会を行えるし、お互いの建築を見ることがとても勉強になる。

KO君は東北大では珍しく、実物を見て判断しようとする。そして、まじめで不器用であるがゆえにつくる作品に面白みや魅力がないと判断されがちでる。しかし、才能のある人の数倍の時間がかかってしまうだろうが、その真摯な態度と努力の継続によって、他の東北大生よりもはるかに高い位置に行くことができるかもしれない。そしてそうであることを願いたい。

写真は西沢棟内部・大谷資料館採掘場・藤岡の家2F。

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2009年3月26日 (木)

追いコン

都市建築デザイン学講座全体の追いコンに初めて参加してきました。東北大って学科ごとではなく、講座ごとで卒業証書授与式をやったり、追いコンをするそうです。4年・M1・M2・Dと教職員を入れると40人を超えてしまうので、仕方のないところ。

謝恩会という堅苦しい形式はとらないものの、追いコンはしっかり送別会兼謝恩会になっていました。面白いなぁと思ったのが、M1が4年生とM2の卒業生に向けて、その人に合った本をプレゼントするイベント。講座の伝統行事のようです。基本は恋愛指南書が多いようですが、ブラックユーモアたっぷりの選定なので大いに盛り上がります。たとえば彼女が25年間いない人には「おひとりさまの老後」という本だったり・・・。ちなみに、オノマトペで一躍話題の人となったKI君には、茜ちゃんの選定で腐女子やゲイの方が喜びそうなヘンな本がプレゼントされていました(苦笑)

その後、卒業生からは教職員へのプレゼントが送られて、長い夜がはじまったようです。私は前日も研究室の飲み会に参加し2時半まで飲んでいたので、今回は1次会途中で中座→新幹線の最終で帰ってきてしましました。私が卒業して16年。携帯やパソコンが普及して、社会が変わったと言われていますが、変わらないモノってあるんだなぁと思いました。

写真は茜ちゃんからKI君にプレゼントが行われた場面。

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2009年3月25日 (水)

私の卒業は半年後ですが、卒業式にからめた飲み会に参加するために仙台へ。上着をもたないできたものの、なんと雪!市内のダイエーやドンキ、百貨店にいってももう冬物はナシ。困ったモンです。

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2009年3月21日 (土)

模型

実は図面だけで考えることは難しい。だから模型をつくる。模型を組み立てると図面の嘘がみつけられる。組みあがれば新たな発見がある。ココは抜いたほうが良いとか、連続性がおかしいとか・・・。模型をつくって、図面を直して、また模型をつくる。すると少しずつだけど形が整理されていく。

それと最近感じること。自分でつくったものを自分の手から一度離したい。そうすれば、より客観的につくったものを分析できるような気がする。いままでは時間を置いて客観性を確保しようとしてきたけど、なかなかそれは難しい。

写真はTSH。

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2009年3月20日 (金)

高さ

隣家の視線を妨げ自分だけの領域を形成するために、リビングに連続するコートをつくるという手法は一般的なもの。ただ難しいのは面積や高さの調整、素材の選び方。実は模型で検討しても良くわからず、経験と感に頼ることになってしまいます。囲まれる事で周囲を気にしなくなるのは良いことですが、緑がないのは寂しいこと。デッキの一部に床をはらず、地面からそよごの株立ちがのぞくようにしています。そよごが伸びる数年後、もっと居心地の良いデッキとリビングになると思います。

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2009年3月19日 (木)

閉じた空間に差し込むような象徴的な光は教会に向く。空調の利いたオフィスであるなら北側からの安定した光も面白い。しかし、住宅の場合は「普通の光」がたくさん必要ではないかと思う。だから私の設計する住宅は明るい。FJHの敷地を見て、必要なボリュームを配置してみると、南側のスペースがほとんどとれなかった。それだけでなく、そこにはアパート各室への通路がある。初期プランでは、1階の採光や視線の処理についての解答は出せなかった。雁行という答えがでたのは3回目の提示である。当たり前のことを当たり前に行うことは意外に難しい。将来2分割予定の子供室からの写真。二面開口による採光が利いている。

子供室を安直に南北で配置しているプランを良く見る。それは成長の差や喧嘩の種にならないのだろうか・・・。

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2009年3月16日 (月)

土建屋は悪

企業が献金をするのは自分達に有利な取り計らいをして欲しいから。または有利でなくても良いから不利にはなりたくないから。西松建設に限らずどこのゼネコンでも、他の業界でも政治家に多額の献金をしていますよ。なぜか建設業界の献金は悪者扱い。何をいまさらという感じです。市長でも県知事でも選挙となれば中小の建設会社や役所と取引のある会社は一生懸命お手伝いします。投票なんぞ3度しかいったことない私でさえ複数の候補の後援会には入っていますし、たくさんの郵便物が来てしまいます。

談合が悪いといっても談合に変わるシステムを生み出せない。民間だったら工事の質や対応や相性で競争ができるけど、役所にはそれがない。名刺を課長の郵便受けにたくさん入れることで指名に参加ができて・・・。あとは予定価格を何パーセント切るかという事だけ。だったら、同規模・同技術力・同経営状態の会社で、くじ引きにしちゃえばいいじゃん。または順番制。

特に設計の入札はひどい。手を抜こうと思えばいくられも手抜きができるのが設計。ゴミみたいなデザインや中途半端な機能の建築がたってしまうのは設計のせい。プライドの高いJIA日本建築家協会の方でさえ誠実に設計に取り組んでいる、取り組もうとしているのはどれだけいることか・・・。彼らも建設会社を悪者扱いすることが多い。

宇都宮高校には建設業関係の同窓会がある。しかしメンバーの多くは息子には自分の会社は継がせられないと言う。そこに参加していた人の言葉。「何かにつけたたかれるけど、俺達がやっていることは悪なんか?」 

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2009年3月13日 (金)

FJH 玄関

引き続き私が撮影した写真から。今日の写真は玄関を見返した部分。自立した木の壁には2つ扉がついていて、奥が収納になっています。土間から収納に入り、靴を脱いで手前の扉からでてくるという仕様。初めてきた方は奥に収納があることさえ気づきません。いつもと同じく、ハイサイドから光を採ることで閉じながらも明るさを確保しています。

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2009年3月11日 (水)

10年前の事

東北大って3年次からコース分けが行われ、構造・材料・設備系と意匠・計画・歴史系では棟まで変わってしまいます。構造等が入る棟は総合研究棟といわれ、機械・知能系の研究室と一緒になります。機械知能系は略すると「きちがい系」と呼ばれるそうで(笑)、いかにも理系で頭の良さそうな方達が集まっています。意匠系は人間環境棟と言われる文型なのか理系なのかわからない名前の棟。なんとなくまったりとした雰囲気が流れています。

昨年のことですが、新材料構法創生学って講義をとりに隣の棟へ。意匠系では私しか受講してないのでちょっと居心地悪し。内容は実務(構造系)でよく話題にでるようなコンクリートや鉄骨系のお話でそれほど難しいものではありませんでした。繊維補強コンクリートの話は興味深かったものの、まぁ自分とは別世界の話。

その講義では10年前にやった構造設計をレポートとして提出。既往の構造体を分析し(簡単にですが)、私なりに新しい提案を行った事をまとめたもの。どのような独創性と差異があるのか、意匠系の人にもわかるように書いてみましたので、どうぞご覧ください。いまさら10年前の分析をしている私・・・。もう自分でコンクリートや鉄骨造の構造設計をすることはないと思いますが、今年は構造一級建築士を受けようかなぁと思っています。

http://www.poh.jp/projects/yasura/yasuragi.html

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2009年3月10日 (火)

FJH竣工

12日に撮影予定ですが・・・。コンデジで撮ったCGとほぼ同じアングルを1枚だけ。極小地・密集地とは思えないほどの明るさをもつ住宅です。デッキ手摺の向こうにちょっとだけ見える木がポイント(^^)ノ

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2009年3月 9日 (月)

黄昏のピットブル

物いいたげな表情でこちらを見るのがY氏(かぶと虫)の愛犬ドナ(♂11才)ちゃん。右の険しい顔はレイジー(♀)。レイジーは攻撃的で自己中。ドナはピットブルとは思えないほどおとなしい。Dona

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2009年3月 8日 (日)

花粉きたぞ!

花粉症がはじまりました。外に出ると鼻水がとまらない。目のまわりまで真っ赤。家に戻れば体が重く風邪に似た症状。自分の部屋から一歩もでなければ空気清浄機のおかげで鼻水は出ない。幸い抱えていた現場も14日で引渡し。これは引きこもるしかない! 

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2009年3月 7日 (土)

建前=建舞

大工をやっている親戚の建前にお邪魔。もちろん私は設計施工ともノータッチ。

その親戚は宇都宮の隣町に住んでいるんです。当日昼すぎ ノコノコと手ぶらででかけていくと、現場には竹で弓を作ってあったり、たくさんの吹流しを掲げてあったり・・・。建前のメインは餅やお菓子を撒くことなんだけど、いまどき人が集まるの?って疑問もありました。その時間になって初めて気づいたのですが、倉庫にはお菓子の箱が超いっぱい。それから文字が書いたボールがあったり・・・。そこには酒一升とかビール1ケースとか書いてあるんです。実はそれらは近所や親戚の人からの寄付。宇都宮のすぐ近くでもこんな文化が残っているんだとちょっとびっくりしました。

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2009年3月 5日 (木)

行動

人間て面白い。みんながほぼ同じ時間に同じ行動をする。実は今日だけで求人に3通の応募があった。しかもほぼ同時刻にまったく同じ書き出しで同じような内容・・・。

不景気ゆえ建設不況が再来するといわれているが、実は不景気にこそ建築のチャンス。だって、資材も労務費も安い。ただ注意しなくてはならないことが一点。それは、経営基盤がしっかりした会社に頼むこと。着工時に9割前払いみたいな会社は危なすぎます。超不景気だった独立した頃のことを思い出してしまいます。

STUDIOPOHは満11年。設計事務所の職能が一般に認知されたのではと思って、Q&A等を削除してしまいましたが、実はそうではないみたい。栃木県では私より年下で、全国誌等で取り上げられるような活躍をしている方を聞かない。だから、私がそれを書かないと誰も書くことはないし、目にもしない。もう一度初心に帰って、Q&Aを充実させたいと思います。

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2009年3月 4日 (水)

二級必須

昨年11月から建築士資格の内容が大幅に変わっています。
特に注意しなくてはいけないのが事務所を開設するとき必要な「管理建築士」の要件。管理建築士になるには資格取得後3年間の実務経験を経て、さらに管理建築士の講習をうけ修了考査にパスにしなければなりません。設計事務所在籍中に資格をとるのはたいへんだし、そのうえ更に3年勤めるのは超たいへん(苦笑) とにかく独立のハードルがきわめて高くなったのです。

実はこれには抜け道があり、二級建築士として3年の実務経験があれば、一級建築士資格をとってすぐ一級建築士事務所が開設できるのです。だからこれからは、大学院在学中に二級建築士をとっておく必要があるのです。ちなみに、試験申込は4月17日まで。詳しくは下記を。

http://www.jaeic.or.jp/2kmk-annai.htm

多くの大卒者が二級を受ける必要が出ることで、試験機関の利益が増えますが仕方のないところ。やはり官僚は搾取がうまい。

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2009年3月 3日 (火)

around 1960

1960年前後は面白い。まじめすぎるが故に生まれてしまうユニークな形態をもつ建築もあるが、基本は遊びのない理想を追求していた時代ではないかと思う。建築文化等の建築雑誌にはジャーナリズムが存在し、巨匠コルビジェへさえもきちんとした批評を行っていた。1967年が境になるのだろうか、その状況はポストモダンと呼ばれるそれらの建築=モダニズムを否定する方向に動いていく。「建築の解体」を著した磯崎新の時代といっても良いかもしれない。八田利也という布石を経て。しかしそれは理想を語った前代の人とは違いニヒリズムによるものだったと私は理解している。60年代のトップを走っていた池辺陽さん。あと20年長生きしたらもう一度脚光をあびることもできたかもしれない。

Ikebeshiron

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2009年3月 1日 (日)

月に響く笛

もうすっかり忘れられてしまったかもですが・・・。耐震偽装問題の主人公・イーホームズの藤田さんの本を読み直しました。きっかけは、本に出てくる(仮名)猫田確認検査本部長が知人だというのを最近聞いたから。この人数奇な運命をたどっており・・・。東北大から東大大学院を終了後、某県庁へ採用され出世コースを歩んでいた人。しかし、ある事情で役所をやめなくてはならなくなり、小さな建設会社お抱えの設計者として働くことになります。その後、その会社は倒産。これだけでも充分波乱に満ちているのに、イーホームズへ移り、この本で書かれているような事態に遭遇。人生わからんもんです。この本には世の中は一部の人が動かしていて、そのほか大勢、特にマスコミは考えることを放棄してしまっている様が描かれています。う~ん・・・つらい。

Tukunihibiku

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