湘南新宿ラインに乗っていつものIさんと一緒に鎌倉へ。宇都宮から乗り換えなしで着いてしまう。鶴岡八幡宮の表参道を通って坂倉順三氏による神奈川県立近代美術館鎌倉館へ。ちょうど坂倉順三展をやっている・・・と思ったら、展示準備期間で中に入れず。歴史上は意味のある建築なのでしょうが、外観を眺めても、私には良くわからない。結局、全体構成よりディテールに目がいってしまう。特に1Fの大谷石・鉄骨・窓の取り合いは大きな疑問。
鎌倉駅に戻る途中に神谷五男氏の鎌倉の住宅を発見。住宅特集で表紙だったもの。氏の好きなドイツ表現主義的なファサードが印象的だったけど、色が塗り替えられ意外に普通の住宅に。玄関前に置かれたオブジェ、開口部や壁の曲線は神谷氏らしい。
その後、西口の落ち着いた商店街を過ぎ、木原千利氏の「宗達」へ。木原氏は関西を拠点とする和風建築の大御所。足が疲れたのでここでお茶と思えど、30分待ち。エントランスまわりだけを見せていただき退散。施工は竹中工務店との事。とても豊かなボリュームをもった店舗であるが、なんだろう、この違和感。木原氏はどこまで手を入れたのだろうか?組織事務所やゼネコンがやった綺麗でソツがないけど、味も何もないという雰囲気を感じてしまう。
さらに 千葉学氏の「WEEKEND HOUSE ALLY」へ。建物が文節され奥行きのある複合施設だけど、良くわからず。ここまでゆとりのある事を設計させてくれた事業者にまずは感謝。匂いのないコンクリートボックスの集合体で500円の冷コーを飲む。
ようやく肆木の家にて広瀬鎌ニ氏本人にインタビュー。相変わらず明け方に寝て、午後に起きるという不規則で規則的な生活をしているそう。ゆえにお邪魔できたのは午後3時(笑) 大学決定の理由から軍隊生活という一連のお話を聞いて、ようやく本題に戻せたのは1時間を過ぎた頃。SHについては昔の事だからということで多くを語りたがらないように思えましたが、同時に氏の工業製品や科学技術に対する強い不信感も伝わってきました。仮説どおり、木造に昔から詳しかったようで。さらに造り方がその理由でしょうが、鎌倉にはろくな建築はなく、見習うべきは、法隆寺等の建築であるということを言われていました。ここには広瀬氏の建築に対するスタンスが現れています。五十嵐研で窓学をやっていた事が思わず役にたちました。
インタビューの後、いろいろ考えましたが・・・結局、論文にできるような工学的な部分より、付随する事実や考察のほうが充実してしまいそう。社会学とか心理学とか哲学で論文を書いたり、単行本にする形の方が良いような。たぶん自分の興味もそっちなんだろうなぁと思いつつ、海辺に点在する木壁の住宅を見ながら江の電に揺られてきました。
建築は時代を映す鏡であるが、それを受け入れてしまう事が良いのかどうか・・・。
さて、図面を書かねば。
写真は神谷氏の住宅と木々に埋もれる肆木の家

